ブラッキーという名前は、エリック・クラプトンが「相棒」「右腕に等しい」とまで呼んだギターの愛称からつけられました。素敵なパートナーと出会えますように、という繁殖ボランティアさんの思いが詰まっています。

2015年11月30日月曜日

お仕事拝見!

日曜日、ユーザーさんと一緒のブラッキーに初めて会ってきました。
ユーザーさんが、ブラッキーなら(私に)会っても大丈夫でしょう、との嬉しい言葉をもらって、いそいそと♪

ユーザーさんは点字図書館でのイベントに参加されていたので、しばらく離れた所から様子を伺ってました。座ってるユーザーさんの足の間でシットして、背が高いブラッキーは膝よりも高く顔を伸ばして、辺りをキョロキョロ観察していました。緊張するでもなく、落ち着かないでもなく、キョロキョロと観察。

「ブーちゃんが、ほ、本当に、し、仕事してる!」と涙が出そうになりましたが、不審者にならないようにグッと我慢。

ユーザーさんが手が空いたところで声をかけてご挨拶しました。ユーザーさんと向かいあって話してると、ブラッキーが私をクンクンクンクンすさまじく臭って前に出てきました。[覚えててくれたんだ (。>0<。)]
ですが、ユーザーさんの言葉通り、それ以上騒ぐことも、興奮する事もなく、ユーザーさんの足元に横になって私たちの話を聞いていました。

今回は、10分程の短い挨拶だけでしたが、またゆっくりお話しましょうと約束してお別れしました。

写真では分からないけど、星条旗模様のフードが付いた超カッコイイパーカーを着せてもらっていて、「どこで、こんな可愛いのを買えるんですか?」と聞いてしまいました。ユーザーさんにとっては三匹目の盲導犬ですが、初めての男のコなので、ブラッキーの為に服を買いに行かれたそうです。とても可愛がられているようです。まだパートナーになって2カ月なので、ユーザーさんにとって困る事や心配な事もあると思うのですが、ブラッキーが信頼されている様子がよく分かりました。

ブラッキー、これからも元気に楽しく暮らしてね。いつも想ってるよ〜〜!

今回、子ども達は一緒に行けなかったので、自慢したくて写真を見せたら、長女「足が長くて写真から見切れてるね」という感想…。「可愛い〜」とか「いーなー」とか期待したのになぁ=͟͟͞͞(꒪ỏ꒪)
子どもにとっては、目の前の犬が一番のようです。現実的なのね。

2015年9月30日水曜日

お仕事中です( ^ω^ )

訓練士さんから「まじめ君」と呼ばれていたブラッキー。卒業前の記念撮影も真面目な顔で。
ブラッキーは、目が不自由なご夫婦と一緒に歩きます。二人と一匹が歩く方法をタンデムといいます。パートナーの方は長年、盲導犬を使用されてて、ブラッキーは3頭目になります。今までイエローの女の子だったので、ブラックの男の子は初めてだそう。
ご主人と。
奥さんと。カメラ目線のブラッキー。
新聞社の取材を受けているとき。訓練期間中からあちらこちらの啓蒙やデモンストレーションに出ていたからか、取材を受けている最中も緊張することなく、四肢を投げ出して寝ていたそうです(^ ^)。ユーザーさんと盲導犬ブラッキーは新聞に載ったそうです。
そんな「まじめ君」ブラッキーは、ユーザーさんと音のなるボールでよく遊んでいるそうです。この写真のふかふかクッションがお気に入りで、家に帰るとすぐに直行して寝ているそうです。とても気持ちよさそうです。1年に及ぶ犬舎時代には、ふかふかクッションはなかったでしょうから。幸せそうなブラッキーの様子が見られて私も嬉しいです。

2015年9月21日月曜日

盲導犬デビュー!

 本日、ブラッキーが盲導犬としてデビューしたというご報告をもらいました。
今日でちょうど2歳と4ヶ月です。ブラッキー、1年と3ヶ月の訓練、よく頑張ったね。おめでとう!
この写真は、昨年の8月、修了式から2ヶ月後のものです。まだキョトンとした表情。
続いて、こちらは今年の1月。訓練開始から半年ほどの頃。真剣な目が、まるでロボットのように見え、ブラッキーは楽しいのかしら?と少々心配していました。手足が長いので、公共交通機関では邪魔になるのではないかしら、踏まれるのではないかしら、と心配ばかり。
上の写真と同じ時の写真。真剣そのもの。
連絡をくれた訓練士さんによると、ブラッキーはとても真面目なのだとか。ユーザーさんや訓練士さんたちに囲まれていても、ひととおり挨拶をし終えると、静かにしているそうです。

パピーの頃は、外では思い切り走り回って遊び、家ではボールを持ってきて遊んでいました。新しい家に慣れたら、遊び好きのブラッキーになるのではないかな?と想像しています。


デビューまでの間に、見学会や講習会でデモンストレーションに出たり、今年初めて行われた公開講習会では、一般の方の盲導犬体験のお手伝いをしていたと、ブラッキー応援団の方々から写真を送っていただきました。
そんな活躍を耳にするたびに、嬉しく、頼もしく感じていました。

私は春の見学会で、ブラッキーがいる犬舎に入ることができました。図々しくも、「ぶーちゃん♪」と声をかけると、スクッと立ち上がって、こちらを見つめるブラッキー。でも、決してはしゃぐことはなく、落ち着いた表情で私を見ていました。何度話しかけても同じでした。そこへ、担当の訓練士さんが入ってくると、すごく反応していました。【あぁ、もうパピーのぶーちゃんじゃないんだなぁ】と寂しく思うと同時に、前を向いて生きているブラッキーを感じることができて安心できました。犬舎にパピーウォーカーが入ることができるのは一年に一度の犬舎見学だけですが、私はブラッキーを見ることができて本当に安心しました。

それから数ヶ月、「デビューはまだかな?」と思っていたところへ朗報が届き、シルバーウィーク後半がハッピーに過ごせそうです。
急遽、家族でブラッキーの盲導犬デビューを理由に、美味しいイタリアンを食べに行って乾杯しました♪
優しくて賢いブラッキー、幸せな気分にさせてくれてありがとう。修了式から今日まで、1日も忘れたことはなかったよ。いつも、心身ともに元気かしらと心配していました。これからは、ユーザーさんご家族に可愛がられて楽しい毎日を過ごしてね。ずっと応援してるからね!