ブラッキーという名前は、エリック・クラプトンが「相棒」「右腕に等しい」とまで呼んだギターの愛称からつけられました。素敵なパートナーと出会えますように、という繁殖ボランティアさんの思いが詰まっています。

2014年7月5日土曜日

お知らせ

木曜日に2歳の女の子がうちの家族になりました。
いままで1歳の誕生日までのお付き合いが続いていたので、2歳の女性(!)とうまくやっていけるのか、ずっと緊張してました。ブラッキーの修了式のあと、しばらく時間を空けた方がいいのじゃないか、とも考えましたが、運命の流れに乗ることにしました。

その女性の名前は「オデット」といいます。ブラッキーとは従兄弟の関係です。これも縁ですね。
オデット姫と呼ばれていたのは数時間・・・。おでんちゃんを経て、いまではオデコとも呼ばれています。オデットブログを作ったので、お暇な時に覗いてください。オデットとの関係もまだまだ以心伝心とはいきませんが、成犬との暮らしを綴っていきます。

ブラッキーを見送ってからオデットを迎えるまでに、初めてPWしたジュリにも会ってきました。ジュリもとっても元気で落ち着いていて、4歳の盲導犬として頼れる存在になっていました。

2014年6月24日火曜日

おまけの余談です

委託当日の写真集。

今日、ラジオから偶然にエリック・クラプトンの特集が流れ始めました。
それも、クラプトンのギターについて!まず、有名な「いとしのレイラ」を弾いたときのギターはBrownieだったとか。
なんと、ブラッキーの兄弟にもブラウニーちゃんがいるんです。



 そして「wonderful tonight」を弾いたギターはBlackie!
クラプトン自身が、フェンダー社のビンテージストラトキャスターのギターを格安の値段で6本購入し、それを分解し、最良のパーツを組み合わせて作ったのが、Blackieだそうです。
このBlackieは形が変わるほど弾きこまれ、12年間演奏に使われたそうです。その後、オークションに出されましたが、なんと落札額9500万円の高値が!

いや〜、すごい名前だったんですね〜。

だけど、もし犬のブラッキーが競売にかけられて9500万円で落札されそうになったら、その上を出したいけど無理だわ・・・(>_<)。

ブラッキーグッズは片付けたんですが、このチビスケが生意気にも犬用のボウルから水を飲むので、これだけは残しています。
マーブルはがじゅまるにくっついて歩いてます。この子達が寂しさも紛らしてくれています。
いまも、こうして・・・(^^)。

2014年6月23日月曜日

ブラッキーと過ごす最後の日 〜修了式〜

いつものように散歩して、いつもの調子で車に乗って、盲導犬協会へ・・・。
途中のカフェでランチして
時間通りに修了式は始まり、ブラッキーは久しぶりにたくさんの同期に会ってウッキウキ。
こんな好奇心に満ちた目をして、ずっと周りや私を見ていました。「なんだか、ワクワクするわんよ♪」って感じで。

一人一人呼ばれて、『盲導犬候補犬 ブラッキー号は 当協会におけるパピーウォーカー課程を修了したことをここに証します。』という証書とラブラドールの可愛い土鈴を頂きます。
ブラッキー、後ろ向いてないで、盲導犬みたいに左側についててくださいね。兄弟のパピーウォーカーさんからも、ブラッキーの足が長いと言われました(^^)。足の長さでは一番かな??

この土鈴は九州オリジナルだと思います。博多人形かな?ハーネスを付けたラブラドールで、ブラックの子とイエローの子がいます。協会で購入もできるので、興味のある方は見学会へ let's goです(^^)/。
ただし、パピーウォーカー記念にいただける土鈴と、購入できる土鈴は色が違うので、まったく同じものではありません。
兄弟での記念写真。手前にいる6匹がブラッキーの兄弟です。黒3匹、イエロー3匹、オス3匹、メス3匹という完璧な産み分け(^o^)。左3匹が女の子、右3匹が男の子。ママ犬も来ていたから一緒に写れると思ったんだけどな。パパ犬も来てたそうですが、途中で帰られて会えずじまい。非常に残念(>_<)。

同期入学の10匹勢揃いです。パピーウォーカーお一人お一人の感想に共感して涙が・・・。皆さん、候補犬をとても愛されていて、「ウチの子が一番!」って気持ちが伝わってきました。

いよいよ候補犬を訓練士さんに引き渡します。不思議なもので、昨日のような雨模様の時でも、引き渡しの時間に雨が降ったことはないそうです。外の芝生広場で一匹一匹名前を呼ばれて訓練士さんにお渡しし、犬舎へ歩いて行く後ろ姿をずっと見守ることが出来ます。
「おかーさん、じゃ、行くわんね」
兄弟のバディと一緒に犬舎へ。早速、うっひゃほーい!と飛び上がるブラッキー。
 訓練士さんとおしゃべりしながら。「がんばろうね」とか「心配ないよ」とか言ってもらえてるのかな?
足長ブラッキーも、見納め。

ブラッキーは協会に着いた時からとても喜んでいました。
明るくて、賢くて、遊ぶのが大好きで、よく寝て、よく食べて、健康なブラッキーを送り出すのに、不安要素がありません。今回は涙なしで見送ることができました。
『「No」と叱ることなく、褒めて育てる』という、エレナの時からの目標も達成できた気がします。もちろん、ブラッキーがお利口だったのかもしれませんが、イタズラしそうな要素は排除し、叱る状況を作らない。「Good, Good」を毎日連発していました。でも、Noの言葉を知らないのではなく、必要な時に「No」と言うとピクリと反応し、素直に従っていました。

ブラッキー、カメラにお尻向けてるよ〜!
一緒に過ごした338日間、ホントにずーーーっと一緒にいたね。暑い夏の日はエアコンのきいた部屋で過ごして、9月になって初めて一緒に散歩をして、いろんな所へ行ったよね。買い物の時に車で待たせても、吠えることも、不安になることもなくて、おとなしく待てる子だったから、いつも一緒に出かけたね。
君は小さい頃は、周りをじっと観察してました。うちに来てすぐも、家族を観察してたよね。そして、安全な環境だって分かると心許して、甘えてくれたね。コタツが大好きで、誰にでも優しくて、いつも誰かに寄りかかって枕にして寝て、甘えるのも上手だったね。

君のことを考えるとね、やっぱりね、辛くなっちゃうから、「平常心、平常心」って自分に言い聞かせてるんだよ。もともと涙もろいんだけど、私が泣いちゃったら、子ども達も不安になるからね。だからね、大丈夫。おかーさんは大丈夫だから、ブラッキーは仲間と一緒に楽しい犬舎ライフを過ごしてね。そして、ブラッキーの運命の人と出会って、とびきり幸せになってね。ブラッキーはホントに良い子だから、愛されるってわかってるから。体には気をつけて。寂しくなっても、悩んじゃダメだからね。美味しいごはんの事を考えて、退屈したら寝て過ごしなさいね。いつもブラッキーの幸せを祈ってるからね。

家族全員で記念写真。ブラッキー、だ〜〜い好き!



2014年6月22日日曜日

ブラッキーと過ごす最後の土曜日

金曜の夜からは娘に加え、私もリビングで一緒に雑魚寝。朝寝坊のブラッキー♪

修了式前日。
息子達との最後の散歩。








その後、私だけ近所に3分ほど出て戻ってくると、二匹が玄関で待っていてくれました。こんな光景も今日までなのね。私が外出した時は、ブラッキーは玄関で待っていることが多いそうです。可愛い奴め!










雨の予報でしたが、空も泣き出すのを待ってくれて午前中は外で遊ぶことができました。

ブラッキーはとっても可愛いと思うのだけど、口を開けて笑うとなんだか、おマヌケな顔に撮れてしまう(^_^;)。
実のならないレモンの木から、毎年、アゲハ蝶が収穫?出来るのですが、今年もずっと見守っていて、5齢幼虫まで育っていたのに雨で流されてしまいました。自然は厳しい!1齢幼虫もたくさんいたのに1匹になっていました。今日も午後から雨ということで、末っ子の願いを聞いて1齢幼虫を保護。無事に育ってね。

雨が降り出して室内へ移動。
子猫のマーブルがおもちゃ部屋から出て、ソファで過ごしています。
「チビがソファに乗ってるわんよ!」
早速、撮影会に。グラビアアイドルのようにポージングするマーブル。











「新入りがいいなら、ボクもソファに乗っていいわんね。」
恐いもの知らずのマーブル。すっかり仲良しです。
修了式に全員で参加できないため、家族揃っての撮影会。ブラッキーはちゃんとカメラ目線ができるのですが、ガジュマルがじっとできない!その後も、ブラッキーだけお父さんカメラマンに一眼レフで撮ってもらいました。
「こんな感じでどうでわん」
お風呂の最後に末っ子とブラッキーが入浴。ピカピカになって入学します!
しましま模様のうり坊に。末っ子とお風呂に入るようになって、呼べばお風呂場へ飛んでくるようになりました。洗っている間もじっとして、気持ちよさそう。
さて、最後の夜は子ども達全員集合で雑魚寝。寝静まると子猫が運動会を始めて、それをがじゅまるが追いかけ、触発されたブラッキーも飛び出すと、あちこちで、「うぐっ」とか「いたっ」とくぐもった声が上がります。
そうして、修了式の朝を迎えました。みんなで一緒に寝ると楽しいね。さて、修了式当日の日記はまた明日・・・。

2014年6月20日金曜日

ブラッキーと過ごす最後の金曜日

明日からは梅雨前線の影響で大荒れ予報の九州地方です。今日はブラッキーを知る方と会ってお別れのご挨拶をしてきました。私と同じくらいブラッキーを思って、応援してくれる人達がいてくださるのは、私の大きな支えになります。楽しそうなブラッキーの笑顔がたくさん見られて幸せな気分になりました。
願わくば、ブラッキーが協会に帰った時に『捨てられた』って悲しく思わないで欲しい。仲間たちと一緒にドキドキしながら過ごせるといいな。先日の見学会にイエティが出たとき、お互いに認識していたから、きっと犬舎に帰っても、「あ、イエティの臭い」「あ、知ってる臭い!」って寂しくないよね。
ちびがここに入ったわん
あれ?いないわんね〜

 あ、あんにゃところに!
 見つかった!
のび〜〜
こりゃ!
 かぷかぷ
こりゃ、出てくるにゃっ!

 部屋ではボール遊びをよくします。ボールを投げて持ってくる、また投げる。私が目をつぶって手を差し出して待っていると、そこへ顔を持ってきてくれます。何度も何度も。目を閉じたまま触れると、毛の感じや暖かい体がより一層優しく感じます。
私はブラッキーを見ようと思ったら、目を開ければ見えます。でも、視覚障がいの方はそうはいかない。まぶたを開いても、こすっても見えない。
私の手に顔を近づけて存在を教えてくれる優しい優しいブラッキーが、誰かを元気にする役に立つのなら、私が寂しいのは我慢しなくちゃ。
ブラッキーが私にくれた楽しくて、幸せな時間が消えることはないのだから、ね。

ブラッキー、本当に本当にありがとう。あなたはとっても優しかった。